2019年06月10日

胎児重症大動脈弁狭窄症に対するバルーン弁形成術の早期安全性試験を開始しました。

重症大動脈弁狭窄症は胎児期に左心室の機能が低下し、胎児や新生児の生命にかかわる重篤な症状を引き起こす疾患です。左心室の機能が高度に低下すると、生後に右心室のみの単心室循環で生活する手術を施行することになります。単心室循環の予後は以前と比較して改善していますが、いまだ多くの合併症と向き合わなければなりません。左心室の機能低下を防ぎ、生後に二心室循環を獲得することを目的として、欧米を中心にバルーン大動脈弁形成術という胎児治療がおこなわれています。2019年2月より我が国でも、胎児治療の実行可能性と安全性を目的とした早期安全性試験を行います。現在、症例登録中です。さらに詳細な情報に関しては、ホームページ内の臨床試験リストをご参照ください。

本臨床研究の対象と手順の概要は、以下の通りです。
左心室の機能不全を伴うが左心室のサイズが保たれている重症大動脈弁狭窄症で、妊娠22週0日から31週6日まで。選択基準はBoston Children’s Hospitalの基準に準拠したinternational registry groupが推奨する基準に沿っています。

お問い合わせ: 
国立成育医療研究センター(代:03-3416-0181) 
胎児診療科  和田誠司
循環器科    小野 博