2019年02月06日

胎児先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術のランダム化比較臨床試験を開始しました。(症例募集終了)

重症胎児先天性横隔膜ヘルニア症例は、肺の低形成を合併し予後不良です。
ヨーロッパを中心に、肺の低形成を防ぎ、予後を改善する目的で、胎児鏡下気管閉塞術(FETO)の有効性を確認するランダム化臨床研究が行われています。
平成30年より重症例に対して、我が国でも、ランダム化臨床研究に参加してFETOを行います。現在、症例登録中です。ご検討の方は、国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 胎児診療科 和田誠司(電話番号:03-3416-0181)までご相談ください。さらに詳細な情報に関しては、ホームページ内の臨床試験リスト(準備中)をご参照ください。

具体的な手順としては、以下の通りです。
高度肺低形成を伴う孤発性左先天性横隔膜ヘルニア胎児:妊娠29週5日まで、 O/E LHR 25%未満

  1. FETOセンターにて確定診断後、ランダム化を行う。
  2. FETO群に割り付けられた場合は27週0日〜29週6日でFETOを施行
  3. 34週0日~34週6日でバルーン除去術の施行
  4. 出生後、標準化された積極的治療を施行