2021年03月11日

胎児先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術を臨床で実施することになりました。

重症胎児先天性横隔膜ヘルニア症例は、肺の低形成を合併し予後不良です。
ヨーロッパを中心に日本も参加して、肺の低形成を防ぎ、予後を改善する目的で、胎児鏡下気管閉塞術(FETO)の有効性を確認するランダム化臨床試験が行われれてきました。2020年3月に試験の中間解析でFETOの有効性が示されました。

これを受けて、重症胎児先天性横隔膜ヘルニアに対して、以下の適応を満たす症例に対してFETOを実施することなりました。

FETOの適応は、

  • 単胎の左側の先天性横隔膜ヘルニア
  • 妊娠27週0日~29週6日
  • O/E LHR<25%

の高度肺低形成と推定される場合です。

現在、日本では国立成育医療研究センターで実施しています。